小泉総理の靖国神社参拝について
本日午前、小泉総理大臣が就任以来5度目の靖国神社参拝を行った。 これに対し、中国(註1)は早々に23日からの外相会談を取りやめるとの報道がなされるなど大きく反発し、反日デモが最熱するのではないかとの懸念さえ 出始めている。同様 に韓国も日本政府に対し抗議する方向(註3)のようだ。 日本国内でも、自民党と連立政権を組み与党を構成する政党の1つである公明党(註4)をはじめ、野党である、民主党(註5)、共産党(註6)、社民党 (註7)が小泉総理の参拝に対し遺憾の意を表明している。また、自民党の一部議員からも自民党総裁である小泉総理の行為に対し批判の声があがっているよう だ。 一方で、台湾は、靖国神社参拝を当然の事とする声明を発表(註8)するなど、小泉総理の行動に対し理解を示している。石原東京都知事も、「結構なこと」 (註9)などと容認する発言を した。また自民党の武部幹事長は尊重する(註10)姿勢を示し、安倍幹事長代理は、当然の責務であるとする見解(註11)を示している。 これを踏まえて、 では、日本人の大衆の一部が集まるインターネットの掲示板ではどういう反応がみられるだろうか。 世界最大の掲示板群の1つである ”2ちゃんねる” http://www.2ch.net/ の ”ニュース速報+” http://news19.2ch.net/newsplus/ (ニュースを専門的に扱う掲示板群)をザッピングしてきた。 その多くの意見は、小泉総理の行動を湛え、中国や韓国の反応に対し強く反発する書き込みが多くみられた。それは長きにわたり続けられてきた日本の玉虫色 の弱腰外交に対する反発のようだ。 日本が近隣諸国と対立する事を過度に恐れ毅然とした対応をしてこなかった為に、現在の日本が抱えている中国や韓国などの近隣諸国とのトラブル、例えば、 反日運動、中間線付近での石油の掘削、原子力潜水艦の領海侵犯などが起きていると考える。 それゆえ、今回の小泉総理の靖国神社参拝によって靖国問題が外交カードになりえない。中国などの恫喝に動じないなどという明確なメッセージを送ったと評 価する声も見られる。 また、こういった大衆レベルでの反発に油を注いでいるのが日本の裁判所のようだ(註12)。 最近の裁判所は、靖国神社の参拝について判決と直接関係の無い裁判官の意見の部分である”傍論”で靖国参拝は違憲であると論評し、判決では原告を敗訴さ せるという奇異なテクニックを使う。 これによって、被告側である国は勝訴している以上、訴えの利益が無い為、上級裁判所で合憲、違憲の判断がされないまま確定していき、原告側は、裁判所に 違憲だと論評してもらったと満足し、裁判所が違憲判決をしたかのように騒ぎ立てることとなる。 三権分立の一翼を担う裁判所の裁判官が、判決以外の部分で政治を語るなどという暴挙と言っても良い行動をするのである。 これに加え、サラリーマン・ジャーナリストを抱える一部の左翼系メディアでは、この裁判官の暴挙の尻馬に乗り、まるで裁判所で違憲判決が出たかのように 報道する。最大野党民主党の党首でさえも、 「極めて遺憾だ。大阪高裁で違憲判決が高裁レベルで初めて出ており、政教分離の原則からも(参拝を)考え直すべき時期に来ている。慎重な対応をしてほし かった。」(註5)などと大きな勘違いをしている。一体、日本の一部の政治家やサラリーマン・ジャーナリストはどういう勉強をしてきたのかと非常に疑問に 感じる。意図的に報道しているとすれば、一体どういうつもりなのだろうか。こういう行動が大衆のフラストレーションの原因になっているといって過言で無 い。 こういった近隣諸国や一部の左翼系メディアに対するフラストレーションがインターネットの掲示板をはじめとする大衆の意見を反映するメディアでの過激な 意見を煽っているのではないだろうか。 その影響からか近年では”核武装をするべきだ”という過激な議論も掲示板等ではみられるようになってきた。確かに現時点においては、一部の人たちの意見 かもしれないが、今回の事で反日運動が高まり日本に対し不利益な行動が増えるとすれば、再び草の根レベルでは核武装論までも飛び出しかねない状況だ。 忘れてはならないのは、日本は世界唯一の被爆国であり、それゆえ核の痛みを知り、核兵器を根絶させようと世界にアピールしている特殊な経験をもつ国であ る。痛みを知り、平和を希求する国民が、なぜ、それでもなお核武装をとまで言うのだろうか?平和を忘れてしまったのだろうか?近隣諸国や左翼系メディアが 言うように敗戦から何も学んでいないからだろうか? それ以上に、フラストレーションが貯まってきていると考える方が正しだろう。 過去の過ちに対する謝罪については、歴代の総理が行ってきているし、特に村山談話やそれを踏襲した小泉総理のお詫びを含めて、過去何十回にわたり十分過 ぎるほどお詫びをしてきている。 直接的には戦後賠償ではないが、ODAなどを重点的に供給し金銭面からも莫大な支援もしている。 それれら加え、世界に誇る平和憲法を持ち、平和に対する運動・特に核兵器の廃絶運動に関しては日本ほど熱心に行っている国はない。 とするなら、なぜ近隣諸国から批判され、また日本は弱腰なんだろうか。 この点について、「やられた方の痛みは何年経っても癒えるものではない」という意見もあるだろう。 しかし、ずっとそれを主張しつづけて意味があるのだろうか? もし意味があるとするなら、我々も、元寇や女真族の襲来の謝罪と賠償を請求するべきだろうか?という馬鹿げた議論になるとは思わないのだろうか。 もはや、大衆の中では、一種の単なる外交政策の一環にさえ思っている人も多いようだ。 近隣諸国は、そろそろ単に反日を政治カードのように掲げて反発する段階から、死者に対する考え方の異なる日本人の行動に対して理解を示す時期が来ている のではないだろうか。 それは、決して戦争を美化し、軍国主義を崇拝するものではない。近隣諸国の日本の価値観に対する配慮が無ければ、この問題は解決の方向が見出せないよう な段階に達しているように感じる。 参考文献: 註1 靖国参拝 中国王毅大使声明 王毅大使 「中国政府は小泉総理大臣の在任中、いかなる形でもA級戦犯を合祀する靖国 神社を参拝することに断固反対する」 ttp://www3.nhk.or.jp/news/2005/10/17/k20051017000095.html 註2 外相会談取りやめに 中国反発、関係一段と悪化 「23日から北京で予定されていた日中外相会談が取りやめとなった。」 (共同通信) - 10月17日16時53分更新 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000128-kyodo-int 註3 韓国政府が抗議へ 「周辺国を無視」と批判 (共同通信) - 10月17日11時21分更新 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000061-kyodo-int 註4 <靖国参拝>「いろんな批判起こるおそれ」神崎・公明代表 「自粛すべきだと申し上げてきたので誠に残念だ。私服で拝殿に参拝するという方式は高裁の違憲判断を念頭に置いたと思うが、だからといってアジア諸国民の 批判は消えないと思うし、参拝によりいろんな批判が巻き起こる恐れもある」 (毎日新聞) - 10月17日13時56分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000050-mai-pol註5 <靖国参拝>野党各党は一斉に強く反発 民主党の前原誠司代表 「極めて遺憾だ。大阪高裁で違憲判決が高裁レベルで初めて出ており、政教分離の原則からも(参拝を)考え直すべき時期に来ている。慎重な対応をしてほし かった」 (毎日新聞) - 10月17日12時2分更新 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000035-mai-pol 註6 <靖国参拝>野党各党は一斉に強く反発 共産党の志位和夫委員長 「首相としての資格と責任が厳しく問われる。日本外交の行き詰まりを一層袋小路に追いやるもので、許しがたい」 (毎日新聞) - 10月17日12時2分更新 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000035-mai-pol 註7 <靖国参拝>野党各党は一斉に強く反発 社民党の又市征治幹事長 「極めて遺憾で、厳重に抗議したい。首相自ら憲法を踏みにじったことは大変重大な問題だ。また、日本のアジア外交を首相自らがゆがめている。国会で厳しく 追及したい」 (毎日新聞) - 10月17日12時2分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000035-mai-pol 註8 【台湾】李前総統「小泉首相の靖国参拝は当然のことだ」 『台湾の李登輝・前総統は、「小泉純一郎首相が、国のために命を落とした英霊を祭る靖国神社を参拝することは当然のことだ」と発言した。』 (サーチナ・中国情報局) - 10月17日14時14分更新 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000008-scn-int 註9 首相の靖国参拝「結構なこと」=石原都知事 (時事通信) - 10月17日13時1分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000062-jij-pol註10 安倍氏「当然の責務」 「極めて遺憾」野党反発 小泉首相 靖国参拝 自民党 武部勤幹事長 「私的参拝だから、尊重して差し上げたい」 (産経新聞) - 10月17日15時19分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000026-san-pol註11 安倍氏「当然の責務」 「極めて遺憾」野党反発 小泉首相 靖国参拝 自民党 安倍晋三幹事長代理 「国のために殉じた方々に尊崇の念を表するのはリーダーとして当然の責務だ。誰が首相になったとしても、その責務は果たすべきだと思っている」 (産経新聞) - 10月17日15時19分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000026-san-pol註12 靖国参拝の「違憲」確定へ 小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐる損害賠償請求訴訟で、高裁段階で初めて「参拝は違憲」と判断した9月30日の大阪高裁判決が18日 午前零時、台湾先住民らの原告、国側の双方とも上告せず確定。小泉首相の靖国参拝を違憲とする判決の確定は昨年4月の福岡地裁に続き2例目。上告期限は、 原告と被告の国、靖国神社は14日だったが、判決文の受け取りが遅れた小泉首相は17日になっていた。 【共同通信 10月17日 16時19分】 ttp://www.fresheye.com/news/society/20051017161949_ts025.html |
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コメント
ニュース見ました。
日本国民から見たら行ったほうがよくて
中国国民から見たら行かないほうがいい。
その結果「総理」としてじゃなく「日本国民」として
行ったようですね。
小泉氏も考えたというかいいとこ取りというか・・・
投稿: ねらー | 2005年10月18日 (火) 03時03分